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2017年2月13日更新


徳島市水道局水安全計画について




1 はじめに
 徳島市の水道は大正15年9月に給水を開始して以来、常に安全で良質な水道水を供給するため、原水の状況に応じた水道システムを構築し、水源から蛇口までの各段階において、水質管理に万全を期してきました。
 しかしながら、今なお工場排水、農薬、耐塩素性病原微生物等の水源への流入や水道施設内での消毒副生成物の生成など、様々な水道水へのリスクが存在するとともに、社会構造や環境の変化に伴い、水道水に要求されている水質のレベルはより高くなってきており、水質管理の一層の強化が求められています。
 このような状況の中で、水道水の安全性を一層高め、今後とも安心しておいしく飲める水道水を安定的に供給していくために、徳島市水道局水安全計画を策定しました。

2 水安全計画とは
 水安全計画とは、日々供給している水の安全性を一層高いレベルで確保するため、食品業界で導入しているHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)手法の考え方を水道分野にも導入して、水源から給水栓に至るすべての段階で危害評価と危害管理を行い、安全な水を常時供給する水道システムを構築するための計画です。



3 水道システムの概要
 徳島市の水道システムは、5つの水源を処理する第十浄水場から、佐古、西の丸、法花谷、しらさぎ台、一宮低区、一宮高区、多家良、国府及び応神の9つのブロックに配水しています。なお、佐古ブロックでは、2つの水源を持ち、配水過程で浄水をブレンドして配水しています。
 これら主要な水道施設の位置は、次のとおりです。



4 危害抽出と危害分析
 (1)危害抽出
  水源から給水栓に至る段階ごとに想定される危害原因事象を抽出しました。また、その事象に関連する水質項目についても特定しました。

発生場所 抽出に対する考え方 主な危害原因事象等
水源

取水
水源の特徴や水質検査結果等から、想定される危害原因事象を抽出 @降雨による濁度
A車両事故による油
B工業等の排水流出
浄水 人為的ミスによるものだけでなく、施設面の物理的損傷等について想定される危害原因事象を抽出 @薬品の注入不足による濁度
Aテロによる毒性物質
B停電による機器停止
配水

給水
取水〜浄水のように、水源別で危害抽出ができないため、全体を網羅的に鑑みた一律の危害原因事象を抽出 @鉄さび剥離
Aクロスコネクション

 (2)リスクレベル設定
  抽出した危害原因事象ごとに発生品度や影響程度を特定し、設定マトリックスを用いてリスクレベルを設定しました。

危害原因事象の影響程度
取るに
足らない
考慮を
要す
やや重大 重大 甚大
発 生 頻  度 頻繁に起こる 毎月
起こりやすい 1回/数ヶ月
やや起こりやすい 1回/1〜3年
起こりにくい 1回/3〜10年
めったに起こらない 1回/10年以上



5 管理措置
 それぞれの危害原因事象に対して、現状の管理措置を確認するとともに、監視方法を整理しました。そして、各危害原因事象について、リスクレベルに応じた管理措置や監視方法の検討を実施し、更に水質項目ごとに管理基準を定めました。
 これによって、重点ポイントを監視し、管理基準を逸脱した場合にも、迅速かつ適正な対応が可能になります。

6 レビュー
 水安全計画のレビューは、定期的に実施します。また、水道施設に変更が発生した場合や水安全計画どおり管理したにもかかわらず、水道システムに不具合が生じた場合には、臨時のレビューと改善策を講じることにしています。
 このように、必要に応じて水安全計画を改定し、継続的改善を行っていきます。